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F8 |
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この絵は3年間もかかってます。 夏の南フランスの午後の日ざしは強い。 ぽっかりと浮かんだ雲は、手を伸ばせば、つかめそうなくらいにすぐそこにある。 折り重なって編みこまれたパッチワークのように、ラベンダー畑がはるかに続いている。 神様が土をこねて創ったように、農夫が土地を耕して畑を作ったように、 ひととおり仕上がった朝に妻が言う。「この絵はあっさりしているように見える」 自然の中で百姓がてしおにかけて育てた野菜も、工場で大量生産された野菜も、スーパーに並べられれば区別がつかない。それどころか見劣りすることもあるだろう。
この絵は前年に出品したものにさらに手を加えたものです。こちらと比べてみてください。 残念ながら、必ずしもよくなったとは言えないようです。 はたしてもう一枚描けるかどうか? |