No 11

陽だまりの底
F8 46 × 38

この作品はパリを流れるサンマルタン運河を題材に製作しました。運河はパリの4区から10区までを流れていて、かつては重要な運搬手段として使われていました。
現在では市民の憩いの場所になって、秋のうららかな日には多くの人が水辺で休んでいます。秋の紅葉の季節は殊に美しく黄金色のカーテンとなって水辺を彩ります。

この絵に描かれた公園はちょうどこのサンマルタン運河の上にあります。遠くに秋の鋭い日差し受けた町並みが浮かびます。公園にはいつも来るのでしょうか、老人が水鳥にえさをやっています。空気は冷えているのですが木陰でも秋の日差しのおかげで不思議と暖かいです。風が落ち葉を音もなく巻き上げて過ぎてゆきます。



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