No 1

ヴェルヌイユ・シュール・アンドル城
F6

41 × 39

チーズ工場の傍にある畑の中の城。
夏の強い日差しに木々の緑があまりにも鮮やかだ。深く息をする。
かぐわしい、そしてむせぶような草の香り。
胸の奥まで新緑が染みわたる。
新しい息吹が痛いくらいだ。
頭のてっぺんが焦げるような日差しから逃れて手前の雑木林の木蔭に逃げ込み、しばし憩う。
なんと涼しい。生き返るようだ。
城は美しい貴婦人のような姿で、止まった時間の中でそこにあります。



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