【2001年4月】

4月30日(月)  展覧会のその後
「展覧会が終わって、ホッとしたでしょ?」と、聞かれる。
確かにそのとおりだが、実はその後の雑用がかなりある。
まず売れた絵を配達しなければならない。
最近ではじかに持っていくようなことはしなくなった。
展覧会の最終日に額屋さんに取りにきてもらい、梱包して配送してもらうようにしている。
これには、自分で持っていくのが大変だという理由もあるが。
個人では宅配に絵画を任せることは出来ない。
たいていは断られてしまう。
画材屋経由だと保険もかけて配送してくれる。
また、梱包もしっかりやってくれる。

費用は少しかかるが、手間を考えるととても助かる。

しかし、中には自分で持って行かなければならないものもある。
親戚などに義理で買ってもらったものなどである。
やはり、日本のしきたりで挨拶に顔を出さなければならない。
これがなんとも負担である。
一軒一軒約束と取って、出向くのである。
親戚にかなり助けられているので欠かすわけにも行かない。
辛いところである。しかし、おかげでとてもよくしてもらっている。

4月23日(月)  展覧会のお礼
久しぶりに製作日誌です。
小手指西友での個展も無事終わりました。皆様にはいろいろ励ましていただきましてありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
また、私の作品を毎年楽しみしていてくださる方々に接しまして、不思議な感動を覚えております。
制作活動は孤独な作業です。
一生懸命やっても自己満足のような空しさがあります。
しかし、たとえささやかでも展覧会で発表することで見てくださる方々のご意見を伺い。「この作業はするかいがある」、「この作業はやってもそれほど意味がない」などの指針が出来ます。ありがたいです。

毎年のように展覧会が近づいてきますと、「展覧会をしたくない病」にかかります。
自分の作品に自信が持てないから、こんな状態で展覧会をしてよいのだろうかと思うのです。

しかし思い煩ってないで発表することが第一ですね。
良くも悪くも評価が出ますし。
ありがたいことに、今まで赤字になったこともありませんから、やった方が絶対によいのでしょう。

ただ、当然のことながら展覧会中は絵が描けないのが痛いです!
今日から少しでも取り戻さないと、後遺症にかかってしばらく製作できなくなってしまいます。

4月12日(木)  明日から個展です
いよいよ明日から個展です。
今回は、作品数こそは何とか30点ぐらいになりましたが、かき集めた感じです。
やはり1年のうちで本当に仕上がるのは1点か2点ですね。
しかしそれでは仕事になりませんね。

今日は地元の新聞社の方が取材にこられました。
ホームページの更新も済ませました。
これがちょっとしんどかった。
午後を丸々使ってしまった。
でも何とかなってよかった。やれば出来るようだ。

4月11日(水)  展示完了
今日は西友コミュニティカレッジの展示をしてきました。
こんどの額は少し擦りが強すぎるみたいで、なんだか黒い感じです。
微妙な所です。

4月9日(月)  額屋さんが絵を受け取りに来る
額屋さんが絵を受取に来ました。
ぎりぎりになってしまったがだいじょうぶかと少し心配しました。
いつも間際まで待ってもらっているのだけれども、今回はまった直前まで待ってもらいました。

こんなかってな絵描きを相手に商売するのも大変な話だと思います。
アートコアマエダさん、いつもお世話になります。
こんどの額は今までのとは少し違って、擦りが入っています。
つまり銀箔のつなぎ合わせが目立つようにしてもらいました。

4月8日(日)  組成研の部長を辞任します
大学時代に描いた絵の修復に取り掛かりました。
前から気になっていたのですが、
日本にいる時は時間が限られているのでなかなか手を付けられないでいたのです。
この絵は、自分で作ったキャンバスに描いたものなのですが、膠が強すぎて描きあがってから収縮が激しく。
しかも、さらに悪いことに絵の具層も樹脂分のきわめて強いヴェネツィアテレビンを使っています。
ヴェネツィアテレビンを使うときは基底材は通常は板を使います。
それは樹脂の性質で柔軟性が乏しく画面が硬質になってしまうため少しの衝撃で亀裂が入りやすいためなのです。

この絵の場合不幸なことに、麻布の厚みも不十分で樹脂の多い絵の具層を支えられるほど堅牢ではありませんでした。
良質なウサギの膠層が収縮をはじめると見事に縮んでしまって、上層の地塗り層もろとも破壊してしまいました。
その結果、見本のように見事な亀裂を起こし樹脂の多い硬質の画面は見るも無残に剥落し始めました。 エーン;;

私は大学時代には「絵画組成研究部」なるものを長谷川氏、小林氏らと興して部長までしていたのですが、とても面目ない次第です。
学内でキャンバス作りの講習会までした覚えもあるのですが、恥ずかしい限りです。

まあ、この絵は研究会をはじめる以前のものなので勘弁してくれるかな。

4月6日(金)  新作家展に行く
銀座の東京セントラル美術館で行われている新作家展に行ってきました。
出品されている佐藤氏と中野 淳先生の作品を見るためです。
佐藤氏の絵はとても計算し尽くされた迷いのない小気味のいいものでした。
大作なのに仕上がりが大変美しい。
私には当分まねの出来ない作品だなあと感心しました。



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