下の図を見てください。これは歩いている人の骨格図です。
本来の重心は骨盤の下です。(黒い線)
しかし、頭が前方に移ることにより全体の重心が移動しました。(赤い線)
そのことによって自然と前方に歩くことが出来るのです。
四足の動物ではどうなのでしょうか?下の図をご覧下さい。
獲物に飛びかかろうとしている猫の図です。
まず、ご覧のように前後の脚の間にあった重心が右上方に移動します。
このようにしてバランスを崩し、弾みをつけることによって飛び上がることが出来るのです。
重心を移動させることは動作の基本です。
逆に静止している人物は頭が両足の間になければなりません。
これを外すと不安定な肖像になります。
(つづく)
2002.02.12