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解剖学の話


1) イントロ

2)重心の移動

3)骨盤(Bassin)

4)骨格のバランス

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重心の移動

○ 立っている人間の重心は絶えず二本の足の間にあります。
もちろん瞬間的な動作は例外です。

下の図を見てください。これは歩いている人の骨格図です。

歩く人

本来の重心は骨盤の下です。(黒い線)
しかし、頭が前方に移ることにより全体の重心が移動しました。(赤い線)
そのことによって自然と前方に歩くことが出来るのです。 

四足の動物ではどうなのでしょうか?下の図をご覧下さい。
跳びかかるネコ
獲物に飛びかかろうとしている猫の図です。
まず、ご覧のように前後の脚の間にあった重心が右上方に移動します。
このようにしてバランスを崩し、弾みをつけることによって飛び上がることが出来るのです。

重心を移動させることは動作の基本です。
逆に静止している人物は頭が両足の間になければなりません。
これを外すと不安定な肖像になります。


つづく
2002.02.12

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