No1

菜の花畑
F50

116×81

この作品は5年程前のものです。
サイズが大きいため、日本に持ってくるのがはばかられましたが、今回少し華やかな作品が欲しかったので展示することにしました。

パリ郊外には広大な菜の花畑があちこちにあります。
それこそ180度見渡す限り菜の花という光景も珍しくありません。

はじめて目にしたときは、そのまぶしい黄色の帯が目の裏に焼きついて離れませんでした。
その感動をそのままに現そうと、青い空と半々に対比させる大胆な構図にしてみました。そのままでは対比がきついので、流れる雲を加えました。
この絵はドートンヌ展に出品したものです。
その時は下半分を占める菜の花畑は黄緑色の上にかかれていました。今回の出品に際して灰色に上塗りしました。
理由は空の青色と菜の花の黄色ですでにコントラストが強すぎ、人によっては安心して見られないからです。
また、灰色に変えても強い黄色の影響で違和感なく緑色に認知されるのではないかと思えたからでした。
その試みはある程度成功したと思います。

しかし、絵としては見やすくはなったものの、自然のもってる色味まで変えてしまうことは私のスタンスではなかったなあと反省もしています。




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