No 15

森の木漏れ日
F1

22 x 16

裏の森に分け入ると、あたりは一面に日が差している。
私は色でない色に魅入られる。緑の葉の色は本来この色なのだ。この色もある。葉陰は透き通るような深いブルーだ。日光を反射するまぶしい葉の表は黄色やオレンジやピンクだ。日光だって触れるし、音を聞くこともできる。においだってあるだろ。
ひとつのことにとらわれると、ほとんど何も感じないに等しい。
森に分け入ると日差しのカーテン。



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