「ルイ・フィリップ橋」制作過程

これは以前に「アルコル橋」として描いた作品のリベンジです。
地図で調べると「ルイ・フィリップ橋」のようなので改めます。

第一層
作業内容:下地塗装、デッサン定着
一般のキャンバスに下地処理したもの
●はじめに用意していたキャンバスは一般の油彩用を入念に下地処理したものです。しかし作業途中でよりよいベルギー産のものに変えることにしました。輸入元のクレサンジャパンの通販サイトに発注したため時間がかかりました。
●下地塗装  今回はグレーにちかい色(ローアンバー+ロイヤルブルー)で下地を作ります。デッサンを取る作業と下地作業を同時に進めます。
● 下地と第一層の区別がなく同一進行になります。

第一層。ベルギー産のキャンバスに下地処理とデッサンをしたもの。

第二層
●背景の建物の地上面を明確にすること。
●大通りの消失点を明確にすること。
●描き進めてゆくうちに、絵の大きさが気になり始めてきました。
ここで10号(P10(530x410))に変更します。

第三層
●デッサンを取り直し、第一層、第二層、第三層に進みました。
●第二層が思いの外、多く重ねました。そのため実質的には第二層に倍ぐらいの手間をかけています。
●描き進めていくうちに街灯の位置を3度修正しました。欄干の位置を2度修正しました。
歩道にある階段をできる限り精密に表現しています。

●再びデッサンを取り直し、第二層を塗りました。
●さらに手前の欄干から歩道のデッサンを修正しました。重要なところなので橋全体の構造を見直しました。
●街の構造の把握が十分でなかったため、背景の建物の位置を大幅に修正しました。

●前回大幅な手直しをしたので、それぞれの位置関係が明確になりました。そのおかげで遠近感、空気感が増しました。
●外灯のデッサンを長時間かけて見直しました。以前はわりと大雑把な捉え方でしたが、しっかりと構造まで含めて見直したせいで重量感が出ました。
●手前の歩道に続く階段の石をそれぞれの個性に合わせて描き込みました。ここが非常に重要なことに再認識しました。最終的に消えてもいいのでそれぞれの組み合わせ石の表情を丁寧に描き込みました。その上で全体に合わせてなじませるように描き消しました。あまり描き込みすぎると不自然になりしつこくなるからです。
●それに合わせるように横断歩道のストライブ、石畳の表現をしつこくならない程度に描きこみます。いくらでも精密に表現することは可能ですが適度にやめておきます。

完成
●細部をさらに描き込んでいきます。
●全体を修正して、完成です。

                           

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